白い花がほほえむ ヅカ 初風諄 ラムール・ア・パリ主題歌 1975年 春恋のとき
宝塚 月組 娘役
1975年高校生卒業の春、阪神バスに乗って始めて見た宝塚レビュー
まだ木造だった先代の歌劇場の古めかしい舞台で初風諄歌うこの歌に恋をしてしまった。
♪あなたに 出会って 見つめた 瞳が
なぜなの こんなに 燃えてる ジュゼーム
二人が知った 恋のはじめに
白い花びら ほほえみかける
あなたのそばで 見つけた幸せ
あなたの胸に生きる喜び
ラムー ラムー 花がほほえむ
ラムー ラムー 春恋のとき♪
木造歌劇場 花の道 伝統 パリス
全てが渾然一体となって
今 そこに ある
宝塚のにおいを感じた。
ラムール」の前年に公演された初代ベルバラの初風諄(映像は1976年公演ベルバラⅢ)
今でこそ「メル友」だが私が18歳くらいの時代は当然携帯もネットも無く主流は
文通
だった。
当時仙台古川にすむ高校生の「津和子」という世界でひとつしかない名前(本人談)の人と文通しはじめたが誕生日に贈ったのがこの「白い花がほほえむ」だった。
誕生日祝にレコードもらったのなんて初めて。いい曲ね。
私は電話越しに聞いた彼女の声を未だに忘れない。結局一回も会えずじまいの青春の春恋に終わったが・・・
この曲を聴くと淡い青春のはかない恋の甘い初風を昨日のやうに思い出す。あの、ニスのにおいのする宝塚の舞台とともに。